マーケットスピードⅡの利用法

ヒートマップの見方

楽天証券の「マーケットスピードⅡ(MARKET SPEED II)のヒートマップ」は、市場全体の資金の流れを直感的に把握するための非常に便利な機能です。特に短期の地合い確認だけでなく、中長期投資家が「今どこに資金が向かっているか」を見るのにも役立ちます。

ヒートマップの基本構造

ヒートマップでは、

  • 縦横の区分:業種(セクター)
  • 各四角(タイル):個別銘柄
  • タイルの大きさ:時価総額の大きさ
  • 色(赤・緑):株価変動率

を表しています。

例えば、

  • 大きな赤い四角 → 時価総額が大きく、大きく上昇している銘柄
  • 大きな緑の四角 → 時価総額が大きく、大きく下落している銘柄

という意味になります。


色分けの意味

楽天証券のヒートマップでは、一般的に次のような意味です。

赤色:前日終値より上昇

  • 前日終値より株価が上昇している状態
  • 赤が濃いほど上昇率が高い

  • 薄い赤:+0.5%程度
  • 中程度の赤:+2%程度
  • 濃い赤:+5%以上

(実際の閾値は表示設定によって多少異なることがあります。)


緑色:前日終値より下落

  • 前日終値より株価が下落している状態
  • 緑が濃いほど下落率が大きい

  • 薄い緑:−0.5%程度
  • 中程度の緑:−2%程度
  • 濃い緑:−5%以上

色の「強弱」が意味するもの

重要なのは、

色の濃淡=値上がり・値下がり率の大きさ

という点です。

例えば同じ赤でも、

意味
薄い赤わずかな上昇
普通の赤比較的大きな上昇
濃い赤急騰に近い上昇

緑も同様です。

意味
薄い緑小幅安
普通の緑比較的大きな下落
濃い緑急落に近い下落

投資家としての実践的な見方

① 市場全体の地合いを見る

ヒートマップ全体が

  • 赤優勢 → リスクオン(買い優勢)
  • 緑優勢 → リスクオフ(売り優勢)

を示します。

例えば、

  • 大型株まで赤い → 強い上昇相場
  • 小型株だけ赤い → 個人投資家主導
  • 大型株だけ緑 → 機関投資家の売りが強い

などが読み取れます。


② セクターローテーションを見る

例えば、

  • 銀行セクターだけ真っ赤
  • 半導体だけ真っ緑

なら、

「銀行に資金が流入し、半導体から資金が流出している」

可能性があります。

これは中長期投資でも非常に重要です。

例えば、

  • 金利上昇局面:銀行・保険が赤くなりやすい
  • 景気敏感相場:商社・機械・海運が赤くなりやすい
  • ディフェンシブ相場:医薬品・食品が赤くなりやすい

など、市場のテーマを把握できます。


③ 時価総額との組み合わせを見る

ここが最も重要です。

例えば、

  • 大きな赤いタイル(トヨタ、三菱UFJなど)
    → TOPIXや日経平均を押し上げる本格的な上昇
  • 小さな赤いタイルばかり
    → 一部の中小型株物色
  • 大きな緑のタイル
    → 指数は弱含みになりやすい

つまり、

「誰が買っているのか(機関投資家か個人投資家か)」を推測できる

ということです。


中長期投資家として特に注目すべきポイント

ヒートマップを見る際は、単に「赤だから良い、緑だから悪い」と判断するのではなく、

  1. どのセクターに資金が集中しているか
  2. 大型株と小型株のどちらが動いているか
  3. その状態が数日続いているか

を見ると、市場の大きな流れが分かります。

例えば、

「銀行・保険・商社の大型株が数日連続で濃い赤」

なら、日本株全体でバリュー株への資金シフトが起きている可能性があります。

逆に、

「半導体大型株が濃い緑」

なら、指数の調整局面やテーマ株の利益確定が進んでいる可能性があります。


まとめ

  • 赤色:前日比で上昇
  • 緑色:前日比で下落
  • 色の濃さ:上昇率・下落率の大きさ
  • 四角の大きさ:時価総額
  • セクター全体の色:資金が向かっている業種
  • 大型株の色:市場全体の方向性を判断する重要な手掛かり

このヒートマップは、「個別銘柄探しのツール」というよりも、市場全体の資金の流れ(マーケット・ブレッド)やセクターローテーションを数秒で把握するためのツールとして活用すると、投資判断の質が大きく向上します。

ヒートマップで銘柄の買いシグナルを早期に判断するには、どのセクター、銘柄に資金の流入が入り始めたかの初動を見る必要がありますが、その見方を教えてください

非常に良い視点です。

実は、ヒートマップの本当の価値は「今日は何が上がっているか」を見ることではなく、

『これから相場の主役になりそうなセクターや銘柄に、資金が入り始めた初動を捉えること』
【機関投資家の資金がどこに流れ始めたかを早期に察知する事】

にあります。
【ただしヒートマップだけでは不十分で「色」「大きさ」「広がり」「継続性」を組み合わせてみる必要がある】

私自身、ヒートマップを見るなら以下の5段階で確認すると、初動をかなり高い確率で捉えられると思います。


① 「濃い赤」より「薄い赤の広がり」を探す

多くの人は、

「濃い赤=強い銘柄」

を探します。

しかし、初動では逆です。

初動の特徴

例えば半導体なら、

初日

  • 東京エレクトロン:+0.8%(薄い赤)
  • アドバンテスト:+1.1%(薄い赤)
  • レーザーテック:+0.6%(薄い赤)
  • ディスコ:+0.9%(薄い赤)

というように、

セクター全体がうっすら赤くなる

ことが多いです。

これは機関投資家が少しずつ買い始めているサインです。
【機関投資家は通常業種単位で買います。そのため1銘柄よりセクター全体を見ることが重要】

逆に、

  • 1銘柄だけ+8%

は材料株の可能性が高く、セクター資金流入とは異なります。


② 時価総額の大きい銘柄が先に赤くなるかを見る

ここが最重要です。

ヒートマップは時価総額順なので、

大型株が赤くなる順番を見ることで資金の質が分かります。

強い初動

例えば銀行なら、

  • 三菱UFJ(最大)
  • 三井住友FG
  • みずほFG

が先に薄赤になる。

その後、

  • りそな
  • 千葉銀行
  • コンコルディア

など中型株に波及。

これは、

機関投資家主導の本物のセクターローテーション

です。

【機関投資家はまず流動性の高い大型株を買います。】

【この大型株だけ赤くなり始めた段階に注目する。セクター全体が赤くなったころは遅いことが多い。】


弱い初動

逆に、

地方銀行だけ急騰して、
メガバンクが無反応なら、

単なるテーマ物色

の可能性があります。


③ 「赤→赤濃化」の継続を見る

初日は判断が難しいです。

重要なのは2~3営業日の変化です。

例えば、

月曜日

  • セクター全体:+0.5%

火曜日

  • +1%

水曜日

  • +2%

というように、

薄赤→普通の赤→濃い赤

と進行する場合、

本格的な資金流入の可能性が高いです。

逆に、

月曜日:濃い赤
火曜日:緑

なら短期筋の買いです。


④ 「大型株→中型株→小型株」の順番を見る

本物の上昇相場は、

必ず資金の波及が起きます。【機関投資家の買いは数日間続く。】

典型例:

1日目
大型株だけ赤

2~3日目
中型株も赤

4~5日目
小型株も赤

セクター全体が真っ赤


これは、

「機関投資家→アクティブファンド→個人投資家」

へ参加者が広がっている状態です。

この流れが最も利益を取りやすい局面です。

【機関投資家は数百億円~数千億円を1日で買い切れません。本物の資金流入は1日では終わりません。】


⑤ 市場全体との逆行を探す

これが一番おいしい初動です。

例えば、

TOPIX:-1.2%

なのに、

銀行セクターだけ赤。

あるいは、

日経平均:-0.8%

なのに、

食品セクターだけ赤。

これは、

防御的な資金移動や新テーマへの先回り買い

であることが多いです。

市場全体が弱い日に逆行高するセクターは、その後数週間主役になることがあります。


実際の「買いシグナル」の優先順位

私は以下の条件が3つ以上揃ったら、かなり強いシグナルだと考えます。

★★★ 強い買い初動

✓ セクター全体が薄赤

✓ 大型株から赤くなっている

✓ 2~3日連続で赤が濃くなる

✓ 中小型株へ波及している

✓ TOPIXより強い


★★ 注意

✓ 1銘柄だけ急騰

✓ 小型株だけ赤

✓ 翌日すぐ緑になる

→ 短期テーマ株の可能性。


★ 見送り

✓ セクター内で色がバラバラ

✓ 大型株が緑

✓ 指数より弱い

→ 資金流入とは判断しにくい。


中長期投資家として最も重要な考え方

ヒートマップは、

「何を買うか」を決めるツールではなく、「どこを調べるべきか」を決めるツール

です。

例えば、

「商社セクターに大型株から3日連続で資金流入している」

と分かったら、

その後に、

  • 決算内容
  • 業績修正の可能性
  • バリュエーション(PER、PBR、配当利回り)
  • ROE・ROIC
  • 自社株買い余力

を調べて投資判断を行います。

つまり、

ヒートマップは“市場参加者の行動”を可視化する一次スクリーニングツールであり、その後にファンダメンタル分析で裏付けを取ることが、再現性の高い投資につながる

というのが、長期投資家にとって最も有効な使い方だと思います。

具体的には、

【ヒートマップで大型株の色の変化を毎日観察する】

【どのセクターで大型株から赤が広がり始めたかを確認】

(機関投資家が次にどのセクターへ資金を移し始めているかを、決算やニュースより先に察知できる場合がある。)

【個別銘柄を調べる】

【投資判断】

ヒートマップを使ってトレードを行う方法

ヒートマップでまず大型株が赤く変化するのに注目し、それが日にちごとにセクター全体に広がっていくことを確認して、機関投資家、一般投資家の資金が入ってきているのを確認してトレードに入るとして、どのタイミングで入るのがいいですか

結論から言うと、

「大型株が赤くなった瞬間」ではなく、

「大型株→セクター全体への波及が確認された直後」

に入るのが最も再現性が高いです。

なぜなら、機関投資家の資金フローには一定の順番があるからです。


資金流入の4段階

ヒートマップで見ると、多くのセクターは次の順番になります。

第1段階(機関投資家の先行買い)

  • 三菱UFJだけ赤
  • 三井住友FGだけ赤

その他は緑

この段階。


これは

  • 海外ファンド
  • 年金
  • アクティブファンド

などが買い始めた可能性があります。

しかし、

「本当にセクター買いなのか」

「単なる個別材料なのか」

まだ分かりません。

ここで飛び乗るのは早いです。


第2段階(最もおいしい)

大型株に続き、

中型株も赤くなる。

例えば銀行なら

  • 三菱UFJ
  • 三井住友FG
  • みずほ

  • りそな
  • 千葉銀行
  • ふくおかFG

も赤

になる。


この段階で

「セクター買い」

がほぼ確定します。

ここが最も期待値が高い。


第3段階(一般投資家参加)

さらに

小型株も赤くなる。

セクター全体が真っ赤。


この段階は

上昇継続することもありますが、

すでにかなり認知されています。

期待値は少し下がります。


第4段階(危険)

ヒートマップが

セクター全体で真っ赤。

SNSでも話題。

出来高急増。


この段階は

利益確定売り

が出やすい。

6/16の電線株はかなりこの状態に近かったです。


あなたが見せてくれた3日間で例えると

2026/6/16

2026/6/17

2026/6/18

電線株

6/16

  • フジクラ +9%
  • 住友電工 +7%

ここで飛びつくのは少し遅い。


6/17

横ばい


6/18

フジクラ -5%


結果として、

6/16の時点では

既に第3~4段階でした。


銀行株

6/16

全面緑


6/17

三菱UFJ
みずほ
三井住友

が赤

大型株先行


6/18

銀行全体が真っ赤

  • ゆうちょ
  • りそな
  • 地銀

まで波及


これは

6/17が第1~2段階

6/18が第2~3段階

です。

私なら

6/17引け後~6/18前場

が最も理想的なエントリーです。


実際に使えるルール

ヒートマップだけで判断するなら、

以下の条件が3つ以上揃ったらエントリー候補にします。

条件①

セクター最大時価総額銘柄が赤

  • 三菱UFJ
  • 東エレ
  • トヨタ

条件②

翌日も赤

1日だけではダメ。


条件③

中型株へ波及

重要。


条件④

出来高増加

ヒートマップだけでなく確認。


条件⑤

TOPIXより強い

セクター指数がTOPIXを上回る。


長期投資家向けの考え方

あなたのようにヒートマップを毎日観察するなら、

狙うべきは

第1日目ではなく第2日目

です。

理由は簡単で、

第1日目はダマシが多い。

しかし、

「大型株が買われ、翌日さらにセクター全体へ波及した」

なら、

機関投資家の資金流入である可能性が急上昇します。

今回の3日間なら、

  • 電線株は6/16で既に遅い
  • 銀行株は6/17が最も魅力的
  • 半導体は6/17~6/18が理想的

という評価になります。

ヒートマップを使う場合は、

「大型株が赤くなった日を発見する」ことよりも、「翌日に波及が起きたことを確認する」ことの方が重要です。これだけでダマシをかなり減らせます。

マーケットスピード2がたびたび切断されるのですがどうしたらいいですか?windows 11

マーケットスピードⅡで「たびたび切断される」という場合、Windows 11環境では主に次の4つが原因であることが多いです。

優先順位① ネットワークアダプターの省電力設定

Windows 11で最も多い原因です。

確認方法

  1. スタートボタン右クリック
  2. デバイスマネージャー
  3. 「ネットワークアダプター」
  4. 使用中のWi-FiまたはLANを右クリック
  5. プロパティ
  6. 「電源の管理」

以下のチェックを外す

☑ 電力節約のためにコンピューターでこのデバイスの電源をオフにできる

これで改善するケースがかなりあります。


優先順位② Wi-Fi接続

株取引ではWi-Fiは意外と不安定です。

動画視聴やWeb閲覧では問題なくても、

  • 数秒の通信断
  • パケットロス

が発生するとマーケットスピードⅡは切断されることがあります。

可能なら

有線LAN接続

を試してください。

もし有線で改善するならWi-Fiが原因です。


優先順位③ Windows Defender

Windows 11の大型アップデート後によく発生します。

確認

Windows セキュリティ

ファイアウォール

アプリの許可

  • MarketSpeedⅡ
  • Rakuten Securities

関連が登録されているか確認します。


優先順位④ スリープ復帰

朝の取引時に多いパターンです。

前日から

  • PCをつけっぱなし
  • スリープ運用

をしていると通信セッションが壊れます。

対策

毎朝

  1. PC再起動
  2. マーケットスピードⅡ起動

に変更してみてください。


切断タイミングで原因を特定できる

ケースA

9時前後だけ切断

→楽天サーバー負荷の可能性


ケースB

数時間おきに切断

→ルーターまたはWi-Fi


ケースC

スリープ復帰後に必ず切断

→Windows設定


ケースD

マーケットスピードⅡだけ切断

→アプリ設定やバージョン問題


私ならまずこれをやります

  1. マーケットスピードⅡを最新版に更新
  2. Windows11を最新化
  3. ネットワークアダプターの省電力OFF
  4. Wi-Fiなら有線LANで1日試す
  5. 毎朝PCを再起動

これで8〜9割のケースは改善します。

なお、教えていただきたいのですが、

  • 「切断されました」と表示されるのか
  • 「通信が再開できません」と表示されるのか
  • 切断時にブラウザ(YouTubeや楽天証券Webサイト)は普通に見られるのか

この3点が分かると、楽天側の問題か、PC側の問題かをかなり正確に切り分けできます。

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